この度中日新聞社では、身近な行事やお出かけ先や「ぱっとすっと」見つかるというのをコンセプトに、子育て世代向けのイベント情報を届ける「ぱすたいむNAGOYA」というウェブメディアを、名古屋市の西区エリアで七月から実験的に始めました。

イベント情報と言っても色々ありますが、今このメディアで扱っている子育てサロンや地域の子供会に祭り、子供食堂といった街の掲示板やチラシでご紹介されているものが中心です。

また、大型ショッピングモールやスポーツ施設のイベントもあります。

こうした情報を言葉の入力による検索ではなくて、利用者さんが自分の家の近くの生活圏でどんなイベントがあるか知りたいなという時に、日付順や地図上で「ぱっとすっと」見つけられるようなメディアの仕組みになっています。

ネットの利用って、どうしても検索の仕方の上手い下手の差が出てしまいますが、このメディアの良いところは、位置と日付の情報から誰でもフェアに情報を受け取ることができることにあると思っています。

西区というエリア限定ですが、地元の皆さんらのご協力があり、すでにたくさんのイベント情報を掲載することができています。

情報を提供してくださる皆さんのお話を聞いていると、チラシを作っても掲示板に掲げても、住民になかなか情報が届きにくいということをよく言われます。

また、取材中にはネットでは近所のイベントを見つけにくい、というお話もありました。

せっかくのイベントが地域の人に知られないままになるのはもったいないと思います。

だから、もっとうまい仕組みで情報が伝わるようにして、地域の人々の繋がりがもっと豊かになったらいいなという思いでこのメディアに取り組んでいます。

そもそもこのメディアは新しい地域メディアを作ろうという思いから検討が始まりました。

昨年、名古屋市主催する名古屋ムーブメントという事業創出プログラムに参加させていただき、神戸市の「ためま」というITサービス会社に出会いました。

その会社が開発した「ためまっぷ」というデジタル掲示板ツールを使わせてもらい、今回の「ぱすたいむNAGOYA」の運営をしています。

ユーザーの一人で、西区にお住まいの三十代女性からは、これこそ自分が使ってみたいと思っていたメディア、というありがたい声をいただきました。

また、ある子育て支援施設では、早速「ぱすたいむ」で情報を見て参加したという女性も現れています。

このテスト運用は来年3月までとなっていますが、もっともっと多くの人に使ってもらえるよう、使いやすさを改善したり、継続のためのビジネスモデルを考えたりして、名古屋市内の利用エリアを拡大していきたいと考えております。ありがとうございました。